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CDRからPDFへの変換とは
CDRからPDFへの変換とは、CorelDRAWで作成されたベクターレイアウトを汎用フォーマットであるPortable Document Formatに変換することです。変換時には、レイアウトに含まれる要素(ベクターオブジェクト、テキスト、塗り、輪郭、エフェクト、配置されたラスター画像)が見た目を保ったままPDFへ移し替えられ、ファイルは専用の編集ソフトを導入することなく、現代のブラウザーやPDFビューアーで閲覧できるようになります。
CDRはCorelDRAWの独自フォーマットで、ベクターイラスト、印刷物のデザイン、印刷前工程の準備に用いられるグラフィック編集ソフトのものです。CDRはページレイアウトに加えて、カラープロファイル、ガイド、レイヤー、印刷パラメーターを保存します。フォーマットの最大の難点は、内部構造がメーカーから完全には公開されておらず、CorelDRAWのバージョンによってファイルの保存方法が異なり、CDRを正規に開けるのは適切なバージョンのCorelDRAWだけだという点です。同ソフトのライセンスを持たない人にとって、CDRファイルはいわば「ブラックボックス」になります。
PDFは元々、完成した文書を異なるシステム間で確実に受け渡すために設計されたフォーマットです。ベクターやラスターのコンテンツ、フォント、透明効果、正確な印刷パラメーターを保持できます。PDFはあらゆるOS、あらゆるブラウザー、あらゆるビューアーで同じように表示されます。受け取った側がうっかりファイルを「組み立て直して」ブロックがずれたりフォントが置き換わったりすることはありません。これが編集可能な元フォーマットとの決定的な違いです。
CDRからPDFへの変換は、閉じた編集可能なソースを汎用の閲覧用文書へと変えます。変換後、受け取った側は作者が保存したそのままのレイアウト - 同じフォント、色、サイズ、比率 - を目にします。PDFはクライアントへの確認、印刷会社への入稿、Webサイトでの掲載、完成した制作物の長期保管に適しています。
CDRとPDFの比較
| 特徴 | CDR | |
|---|---|---|
| フォーマット種別 | ベクター、編集可能 | ベクター + ラスター、文書 |
| あらゆる端末で開ける | 適切なバージョンのCorelDRAWのみ | あらゆるPC、スマホ、ブラウザー |
| カラースペース | CMYK、RGB、Pantone | CMYK、RGB、ICCプロファイル |
| 多ページ対応 | 対応 | 対応 |
| フォント埋め込み | エクスポート時に任意 | 標準で埋め込み |
| 印刷前工程の標準 | メーカー固有 | PDF/X - 業界標準 |
| バージョン互換性 | バージョン依存で脆弱 | 完全な後方互換 |
| 仕様の公開度 | クローズド | オープン(ISO 32000) |
| 編集に向くか | はい、CorelDRAWで | 限定的 |
| 閲覧に向くか | CorelDRAW所有者のみ | どこでも制限なし |
| アクセス保護 | 困難 | パスワード、制限、透かし |
| 電子署名 | サードパーティ製ツール経由 | 内蔵の電子署名 |
本質的な違いはフォーマットの目的にあります。CDRはレイアウトを生成・編集するデザイナーの作業ファイルです。PDFはレイアウトを引き渡し、印刷し、閲覧するための文書です。CDRからPDFへ変換することで、編集可能なソースから印刷や提示の準備が整った最終文書へと移行します。CDRはマスターファイルとして作者の元に残り、PDFはプロセスのほかの参加者 - クライアント、印刷会社、同僚、読者、Webサイトの閲覧者 - に渡されます。
CDRの代わりにPDFを使うべき場面
クライアントへのレイアウト送付
クライアントがCorelDRAWを所有している必要はありません。多くのクライアントは一般的なオフィスソフトを使っており、.cdrという拡張子のファイルを何で開けるのか分かりません。元のCDRを送ってしまうと、エラー表示が出るか、有償の編集ソフトをダウンロードするよう促されるかのどちらかになります。PDFはどんな端末 - スマートフォン、タブレット、業務用PC、ソフトを入れていないブラウザーでさえ - で即座に開けます。CDRからPDFへの変換は、デザイナーとクライアントの間にある技術的な壁を取り除き、レイアウトの確認がソフトとの闘いになることを防ぎます。
印刷会社への入稿
印刷会社はさまざまなフォーマットを受け付けますが、印刷前工程の業界標準として定着したのはPDF/Xです。現代の多くの印刷会社は、フォント、カラープロファイル、ページサイズを確実に保持するという理由でPDFを指定して求めます。デザイナーがCDRを送った場合、印刷会社で開けない問題が起こり得ます。CorelDRAWのバージョンが異なり、エフェクトの一部が違って表示されることがあるからです。PDFならこのリスクを排除できます。書き出し時に画面で見ているものを、印刷機オペレーターも同じように目にします。色校正の承認段階での修正やクレームを減らせます。
レイアウトの承認と修正の集約
デザインの仕事では複数回の承認サイクルが発生するのが普通です。クライアントがレイアウトを見てコメントを残し、デザイナーが修正を反映する。中間版をPDFで送ると便利です。受け取った側はワンクリックでファイルを開き、ビューアー上で直接書き込みを残したり、指摘箇所のフラグメントをコピーしたりできます。同時に、元のCDRはデザイナーの手元に残り、作業フォルダーから出ません。これによりマスターファイルが偶発的に変更されるのを防ぎ、プロセスの主導権を保てます。
Webサイトやポートフォリオでの公開
PDFはオンラインでの提示に最適なフォーマットです。完成したパンフレット、価格表、カタログ、プレゼン資料はWebサイトでもPDF形式で公開するのが最善です。閲覧者はファイルをダウンロードしてどんな端末でも閲覧できます。Webサイトに置いたCDRは役に立ちません。一般のユーザーは開けず、すぐにページから離れてしまいます。ポートフォリオをCDRからPDFへ変換することで、デザイナーの作業ファイルがクライアント、雇用主、潜在的な発注者の目に触れる公開素材へと変わります。
完成品のアーカイブ
デザインスタジオは何年もかけて何千ものレイアウトを蓄積していきます。CorelDRAWは進化し、バージョンが変わり、古いCDRは時間とともに新しいバージョンの編集ソフトで正しく開けなくなっていきます。一部のエフェクトが失われたり、フォントが置き換わったり、オブジェクトの位置がずれたりします。PDFはこの問題から自由です。フォーマットは安定しており、後方互換性は規格で保証され、20年前に作成したPDFも今日問題なく開けます。アーカイブをPDFに変換しておくことで、自分の作品への長期的なアクセスが守られます。
バージョンの法的な確定
クライアントによって承認され、生産工程に進められたレイアウトは、まさにその承認版を確定して残しておくことが重要です。閲覧時にうっかり編集されることがなく、電子署名やハッシュによって文書の同一性を確認できる点で、PDFはCDRよりこの用途に適しています。契約業務、入札、公的な調達、どのバージョンのレイアウトが承認されたかを証明する必要のある法的に重要なやり取りで便利です。
プレゼンテーション資料
PDFはプレゼンテーションに簡単に挿入でき、プロジェクターや大画面でベクター要素も含めてフル品質で表示されます。CDRは登壇前にCorelDRAWで開いて、その場で適切なフォーマットへ書き出さなければなりません。これは特に他人のPCに適切なバージョンの編集ソフトや必要なフォントが入っていない場合にはリスキーです。PDFは技術的なトラブルから守ってくれ、発表内容そのものに集中できます。
変換の技術的な特徴
CDRからPDFへの変換時に行われる処理
処理はいくつかの段階に分かれます。まずCDRレイアウトの構造が要素ごとに分解されます。ページ、オブジェクト、テキストブロック、塗り、輪郭、シャドウ、配置済み画像、ガイド。次に各要素がPDFの言葉で記述されます。ベクターパス、テキスト文字列、ラスターブロックが、同じ座標と同じビジュアルパラメーターでPDFのページ上に配置されます。フォントは可能な限り文書に埋め込まれるか、アウトライン化されて、どの受け手の環境でも同じようにテキストが表示されるようになります。CMYKおよびRGBのカラープロファイルは、印刷や画面表示で色がずれないよう保持されます。
ベクター性の保持
PDFがラスター系フォーマットに対して持つ最大の利点は、ベクターオブジェクトがベクターのまま保たれることです。ロゴ、アイコン、イラストは拡大しても鮮明さを失いません。印刷会社は要素を必要な印刷サイズに、品質を損なうことなく拡大縮小できます。名刺から建物大のバナーまで対応可能です。テキストも同様で、ベクター形状が保たれていれば文字はどんな解像度でもくっきりと表示されます。画像内ではテキストはピクセルの格子に変わり、可読性を失います。
多ページの文書
CDRには複数のレイアウトページを含めることができます。雑誌の見開き、広告パンフレット、プレゼン資料などです。変換時にはCDRのすべてのページが、元の順序のままPDFの対応するページへ移し替えられます。各ページのサイズが個別に保たれるため、名刺、表紙、フライヤー、シールなど、独自の形状を持つレイアウトでも適切に再現されます。
カラースペースと色の正確性
印刷向けデザインは通常CMYKで、画面向けデザインはRGBで作成されます。CDRはレイアウト本来のカラースペースを保持し、PDFはその両方をサポートし対応するICCプロファイルを埋め込みます。これは印刷会社にとって重要です。正しいカラープロファイルがあれば、印刷物はデザイナーの画面で見たのと同じ色で仕上がります。変換時には、合意された色の選択精度を保つために、色のパラメーターは最小限の変更で受け渡されます。
変換に向いているファイル
理想的な対象:
- 印刷へ送る完成した印刷物のレイアウト(名刺、フライヤー、パンフレット、ポスター、パッケージ)
- クライアント承認とブランドブックへの収録のためのロゴやシンボル
- クライアントに配布する多ページ文書(カタログ、プレゼン、雑誌、年次報告書)
- Webサイトやソーシャルネットワークで公開するイラストやインフォグラフィック
- 作品を公にお見せするためのデザイナーポートフォリオ
適しているが注意点があるもの:
- エフェクトや透明を多用した非常に複雑なレイアウト - 主要な要素はすべて移行されますが、納品前に細かなニュアンスは目視で確認することをおすすめします
- 多くの専用フォントを使ったファイル - フォントを埋め込むかテキストをアウトライン化するかを事前に決め、受け手側でフォント置換が起きないようにします
- 最新バージョンのCorelDRAWに依存したレイアウト - 新しいリリースの稀なエフェクトは簡略化されて変換される場合があります
変換する意味が薄いもの:
- CorelDRAWでまだ何度も編集する未完成のラフ
- 継続的に修正が入るファイル - 最終承認版になるまではCDRのままにしておく方が良いです
PDFフォーマットの利点
PDFはCDRや他の編集可能フォーマットに対して、いくつかのユニークな利点を備えています。
汎用的な互換性。 PDFはあらゆるOS、現代のブラウザー、組み込みの文書ビューアーで開けます。受け手は何かをインストールしたり購入したりする必要がありません。レイアウトは画像やテキスト文書と同じようにダブルクリックで開かれます。
オープンな規格。 PDFは国際規格ISO 32000として文書化されています。これは長期的な維持を保証します。フォーマットは特定のメーカーの行く末に依存せず、サポートはOSやブラウザーに組み込まれています。今日作成したファイルは、市場にどのような商用パッケージが現れたり消えたりしても、数十年後にも読めるはずです。
表示の正確性。 PDFのコンテンツはどの端末でも同一に見えます。フォント、色、オブジェクトの配置、ページサイズ、余白は、作者が作成したそのとおりに保たれます。1ピクセルのずれが印刷不良や画面構成の失敗につながりうるデザインレイアウトでは、これは決定的に重要です。
業界の印刷標準への対応。 印刷前工程の準備のためには、色、フォント、メタデータに対する厳格な要件を持つPDF/Xというサブセットがあります。世界中の印刷会社に受け入れられている専門の印刷プロファイルを持つフォーマットはPDFだけです。
アクセスの保護とコントロール。 PDFはパスワードや、印刷・コピー・編集の制限に対応します。受け手はレイアウトの閲覧のみができ、コンテンツのコピーや変更ができないように設定できます。下書きやNDA下の素材を送るときに便利です。
署名と注釈。 受け手はPDF上で直接コメントを残し、領域をハイライトし、矢印を描けます。これにより、メールやメッセンジャーで修正点を文章で説明する手間なくフィードバックがやり取りできます。電子署名は著作者性とレイアウトの不変性を確認します。
ラスター相当物に比べてコンパクト。 PDFのベクターコンテンツは、同等の高解像度画像と比べて格段に少ない容量で済みます。それでいてどんな倍率でも品質は完璧に保たれます。PDFはコンパクトでありながらスケーラブルなフォーマットです。
制約と推奨事項
最大の制約は、PDFがレイアウトの本格的な編集を目的としていないことです。修正が必要な場合は、元のCDRで行ってからPDFを再度書き出す方が良いです。PDFは完成したレイアウトの「スナップショット」として便利で、デザイン反復のための作業ファイルではありません。
二つ目の制約は、フォントの埋め込みです。レイアウトで標準でないフォントが使われていて、書き出し時に埋め込まれていない場合、受け手のところで既定のフォントに置換されて表示される可能性があります。印刷工程では特に致命的です。印刷へ送る前に、フォントがPDFに埋め込まれているか、アウトライン化されているかを確認してください。
三つ目の制約は、CorelDRAWの一部の特殊なエフェクトが、わずかに異なって表示されうることです。複雑なブレンド、立体的なエフェクト、稀なフィルターはPDF側のルールに従って解釈されるため、結果がCorelDRAWでの元の表示と少し違う見え方になる場合があります。重要なレイアウトでは、印刷へ渡す前にCDRとPDFを目視で比較してください。
PDFを印刷会社向けに用意する場合は、カラープロファイル、ラスター画像の解像度、断ち落としの要件を事前に確認してください。これにより、再制作を避け、承認に費やす時間を節約できます。逆にWeb掲載の場合は、不要なプロファイルを含まず、ラスター画像も適度な解像度に抑えた、サイズの小さい最適化済みPDFが望ましいです。
CDRからPDFへの変換の用途
クライアントへのレイアウト送付
CDRをPDFに変換すれば、クライアントはCorelDRAWを入れずにあらゆる端末でレイアウトを開けます。クライアントはデザイナーが意図したそのままのデザイン - 同じフォント、色、比率 - を目にします。
印刷会社での印刷準備
PDFは印刷前工程の標準フォーマットです。完成した名刺、フライヤー、パンフレットのレイアウトをCDRからPDFへ変換し、ファイルが開けない、色がずれるといったリスクなしに印刷会社へ送れます。
ポートフォリオのオンライン公開
デザインの作品をWebサイトやポートフォリオでPDFとして公開しましょう。閲覧者はあらゆる端末でファイルをダウンロードして見られますが、元のCDRは公開の場では役に立ちません。
完成品のアーカイブ
承認済みレイアウトのアーカイブをCDRからPDFへ変換し、CorelDRAWの古いバージョンや将来のバージョンとの互換性問題を避けられます。PDFは10年後、20年後でも品質を損なうことなく確実に開けます。
中間版の承認
元のCDRを作業フォルダーに残したまま、デザインの中間版をPDFでクライアントへ送付しましょう。クライアントはビューアー上で直接書き込み、デザイナーはマスターファイルに修正を反映する - 快適な反復サイクルです。
クライアントや委員会へのプレゼン
プロジェクター上映、プロジェクト発表、入札用にPDFを用意しましょう。ファイルはどのクライアントのノートPCでも開け、ベクターのコンテンツは大画面のどんな倍率でも鮮明さを保ちます。
CDRからPDFへの変換のヒント
フォントの扱いを事前に決めましょう
変換前に、フォントをPDFへ埋め込むか、テキストをアウトライン化するかを決めましょう。埋め込みではテキストの編集性が保たれ、アウトライン化では受け手側でも同じ表示が保証されます。印刷会社向けにはアウトライン化が、クライアント確認用には埋め込みがよく選ばれます。
印刷前にカラープロファイルを確認しましょう
PDFが印刷会社向けの場合、元のCDRが適切なICCプロファイル付きでCMYKスペースを使っていることを確認してください。RGBレイアウトは印刷時と画面とで見え方が異なるため、色校正は必須です。作業に入る前に、印刷会社と必要なプロファイルをすり合わせましょう。
オリジナルのCDRを保管しましょう
PDFは閲覧と印刷のための最終文書であり、作業ファイルの代わりではありません。レイヤーやエフェクトの完全な構造を持つ元のCDRを必ず保管してください。修正はCDRで行い、改めてPDFを書き出す方が容易です。逆方向の作業ははるかに困難になります。
用途別にバージョンを用意しましょう
印刷会社には、断ち落とし、正確なカラープロファイル、フォント埋め込み付きのPDFが必要です。Webには、ラスター画像のサイズが妥当な軽量PDFが望まれます。アーカイブには、すべてのパラメーターを持つもっとも完全なPDFが望ましいです。同じCDRを、用途ごとに複数のバージョンのPDFとして書き出すと便利です。